コスプレ 商店街に活気…清水駅前銀座
アニメや漫画のキャラクターの格好をする「コスプレ」愛好家を集めた「富士山コスプレ世界大会」が７日、静岡市清水区の清水駅前銀座商店街で始まった。シャッターを下ろした店が目立つ商店街に活気を取り戻そうと、この商店街の振興組合が始め、今年で３回目。８日まで行われ、関係者は「にぎわいを取り戻せれば」と期待を込める。 終わりのセラフ コスプレ衣装
「大豆もおすすめ。料理教室もやっているんだ」
７日午後、緑色のピーターパンの衣装を着た、同商店街で乾物販売店「蒲原屋」を営む金子武さん（７２）が、「ふしぎの国のアリス」をイメージした衣装を身につけた同市葵区の主婦稲口良美さん（２８）らに声をかけた。
初めて大会に参加したという稲口さんは「コスプレはキャラクターになりきることで、ストレス発散になる」といい、「あまりこの商店街に来ないが、すごく良いお店がたくさんあると再発見できた」と喜んだ。
同商店街は、周辺に大規模商業施設ができた影響もあり、徐々に客足が遠のいた。最盛期の１９６３年度には約１５０あった店舗数も、２０１２年度には約１００まで減った。
コスプレ大会は商店街に活気を取り戻そうと、県内企業の提案を受け、同組合が企画し、１３年に始まった。駅が近く、天井つきの全長約４３０メートルのアーケードを持つ同商店街は、広くて雨に当たらない場所が必要なコスプレの撮影に適していた。
大会には一般客も含めて１３年は約１万人、１４年には約２万人が参加し、空き店舗を更衣室に改修したことで、大会期間以外でも、休日に県内外からコスプレイヤーが集まるようになったり、コスプレの撮影が可能な専用のスタジオが出店したりするなど波及効果もあったという。
金子さんは当初、「渋谷のハロウィーンなどのイベントをみていると商店街が荒らされるのではと不安もあった」と打ち明ける。しかし、大会を通じてゴミ拾いを積極的に行うコスプレイヤーたちのマナーの良さに触れ、今は自分も大会で積極的にコスプレをし、参加者をもてなすようになった。
大会では、車やバイクにキャラクターを塗装した「
